個展「本の時間」にて展示いたしました作品をご紹介します。
4TEEN/石田衣良
2003年/新潮社
第129回直木賞受賞作
下町でもあり、近年高層マンションが立ち並ぶ都会の
一面ももった月島を舞台に、ナオト、ダイ、ジュン、
テツロー、中学2年の同級生4人組の青春を描いた8つの
短編が1冊となった小説。
主人公テツローの目線で書かれています。
親友のことや学校のクラスメイト、恋のこと、
一生懸命に生きる姿が愛おしく、自分が中学生だった頃の無垢な気持ちを思い出させてくれます。
私が初めて読んだ石田衣良の小説で、この後他の作品も
たくさん読むきっかけとなった一冊です。
4人の2年後を描いた小説、6TEENもあります。
第1編に出てくる佃大橋に、青春っぽく肩を組んだ4人を描きました。
左から、ダイ、ナオト、テツロー、ジュンです。
背景は忠実ではありませんが、勝どき橋とその向こうに
見える橋が重なる3つのアーチが美しい姿と隅田川と
都会の街並みを描きました。
ブタは、私が好きなモチーフのひとつ、なのです。